【メモ】水玉模様
「服飾辞典―日英仏独対照語付※1」によれば水玉が歴史に初めて登場したのは紀元前2000年のアッシリア王妃のドレスや古代ギリシアだそうです、思っていたよりはるかに早いです。アッシリア史が具体的に世界に現れるのが紀元前2000年※2ぐらいということですから交易が盛んになり文化が発展した初期には水玉柄が存在したということになります。もちろん今我々が目にする水玉柄とは多少違うとは思いますが複雑なパターンでないだけに大きな差はない可能性があります。
そしてここからがポイントですが中世から18世紀までは無地や織物が中心で歴史上にはあまり出てきません、次の出現は19世紀初期の古典柄流行までを待たなければならなかったそうです。
古代ギリシアの終わりから中世までの1500年ぐらいはどこに行ったという感じですが、その後の19世紀初期までの間も水玉は歴史から姿を消します、もちろん記録があまり残っていないだけで模様としては残っていたと思われます。TOWN&COUNTRYのThe History of Polka Dots in Photosによれば1857年に発刊された女性向けライフスタイルマガジンGodey’s Lady’s の中でスカーフの柄についてポルカドットに関する記述が見られるということで19世紀中期には水玉柄が復活してきたのがわかります。