柳川たみ

絵と詩を書いています。「無文芸」という詩の冊子を作っています。

ふらっと

たまに

心がとても平静なときに

ときどき

見渡す限りなにもない

灰色のコンクリートの台地を

歩いているような気分になる

体温とおなじ温度ほどの微風が

肌をなでていくが

熱くも冷たくもなく

ほとんどなにも感じない

コンクリートが溶けて

私の形を呑み込んでいく